ルカ・ドンチッチのスロベニアが世界2位スペインを撃破、無敗で決勝トーナメント進出へ
スロベニアの男子バスケットボール代表が8月1日、さいたまスーパーアリーナで行われたスペイン代表との予選ラウンド最終戦に95-87で勝利。FIBAランキング2位の強豪相手に大金星をあげ、3勝0敗のグループC首位で準々決勝進出を決めた。
第4Q終盤にリードチェンジを繰り返す大接戦となったスロベニアとスペインの一戦。
スペインはルカ・ドンチッチに対して、序盤からフルコートでボールプレッシャーをかけつつ、ドンチッチがピック&ロールを使おうとする度にブリッツやダブルチームを仕掛けるなど、「ボックス・ワン」に近い徹底的なエース潰しの守備戦略を展開。今大会予選の得点リーダーであるドンチッチを12得点に抑えることに成功する。
ドンチッチのスコアリングを封じられたスロベニア。第3Q中盤には12点ビハインドを背負うピンチに陥ったが、サポーティングキャストたちがステップアップして盛り返し、逆転勝利に繋げた。
この日のスロベニアは、ブラッコ・チャンチャーがゲーム最多の22得点、マイク・トービーが16得点/14リバウンドで活躍。ドンチッチは3Pラインの内側で1本もフィールドゴールを決められず苦戦したが、12得点に加えて14リバウンドと9アシストをマークと、あと一歩でトリプルダブルのオールラウンドゲームで勝利に貢献している。
▼特に第4Q序盤でのゲームメイクが素晴らしかった
敗れたスペインは、リッキー・ルビオが18得点/9アシスト、アルベルト・アバルデが14得点で奮闘した。
なおスロベニアは、ドンチッチが参加したFIBA国際大会(2017ユーロバスケットと2021オリンピック)でまだ1度も負けていない。ドンチッチは試合後、「この国を代表できることを誇りに思う」とTwitterでつぶやいている。
準々決勝の組み合わせ
同日には、東京オリンピック男子バスケットボール決勝トーナメントのシーディングが決定。予選を無敗で勝ち上がったスロベニアは、準々決勝でドイツと対戦する。
▼準々決勝の組み合わせ
準々決勝のマッチアップは:
- フランス対イタリア
- スロベニア対ドイツ
- スペイン対アメリカ
- オーストラリア対アルゼンチン
スロベニアにとっては、初の五輪メダルを狙う上で理想的な組み合わせだ。ブラケットの反対側では、FIBAランキング1位~4位のアメリカ、スペイン、オーストラリア、アルゼンチンが決勝までに潰し合う。
東京オリンピックの男子バスケットボール準々決勝は、8月3日に行われる。
ボックススコア:「FIBA」