NBAファイナル2021:フェニックス・サンズがホームで開幕2連勝
NBAでは現地7月8日、2021年ファイナル第2戦が行われ、フェニックス・サンズが118-108でミルウォーキー・バックスを撃破。ホームで開幕2連勝をあげ、シリーズを2勝0敗とした。
球団史上初のNBA制覇まであと2勝に迫ったサンズは、デビン・ブッカーがチームハイ31得点、クリス・ポールが23得点/8アシストをマーク。ミケル・ブリッジスはプレイオフ自己最多の27得点で勝利に大貢献した。
▼アリーナのボルテージが最高潮に達した瞬間
3ポイントショットが爆発
ファイナル第2戦では、バックスがディフェンスプランを大きく修正。
第1戦ではオールスイッチの守備を展開し、ミスマッチ(主にブルック・ロペス)を攻められまくったバックスだが、第2戦では本来のスタイルであるドロップ・カバレッジに戻し、ペネトレーションに対して積極的にヘルプ。ロペスがドロップする位置を普段よりも高く上げるなど、ホークスとのシリーズ第2戦で見せたのと同じようなアジャストメントだ。
この日のバックスはシューティングファウルを最小限に抑えながら、サンズのペイントエリア得点を28点に制限。最終的に118点のハイスコアを奪われたものの、ディフェンスの形自体は決して悪くなかった印象。特にドリュー・ホリデーは見事なオンボールディフェンスを披露し、第1戦で弱点となっていたロペスのピック&ロール・カバレッジも非常に良かったと思う。
前試合からしっかりとアジャストしてきたバックスに対し、サンズはボールムーブメントとスリーポイントショットで突破口を切り開いた。
第2戦でのサンズはチーム合計で40本中20本のスリーに成功(コーナーからは17本中10本!)。ドライブ&キックでバックスのヘルプローテーションの隙をつき、高確率でスポットアップショットを沈めた。
20本のスリー成功は、サンズのプレイオフ球団新記録。後半では、バックスが巻き返しを図ろうとする度にポールやブッカーがスリーを決めて、最後まで主導権を譲らなかった。
CP3が歴代10浮上
クリス・ポールは2021ファイナル第2戦での8アシストにより、プレイオフでのキャリア通算アシスト数で1041本に到達。コービー・ブライアントの記録を追い抜き、プレイオフ歴代10位に浮上した。
ヤニスが大暴れ
敗れたバックスは、ヤニス・アデトクンボが42得点、12リバウンドのダブルダブルで大奮闘。時折、足を引きずるような仕草を見せながらも、果敢にインサイドを攻めまくり、第3Qにはピリオド20得点をあげる支配的なパフォーマンスを見せた。
ESPNによると、この日のヤニスの第3Q20得点は、NBAファイナルの試合における1クォーターの得点として、1993年のマイケル・ジョーダン(22得点)以降で最多記録だという。
バックスはアデトクンボの他、ホリデーが17得点/7アシスト、パット・コナートンが14得点を獲得。クリス・ミドルトンはFG16本中わずか5本成功と精彩を欠き、41分の出場で11得点に終わっている。
今年のファイナル最初の2試合は、どちらもサンズが二桁点差で勝利。スコアだけを見ればワンサイドな展開だが、試合内容としては第1戦と第2戦共に僅差の接戦だった印象だ。
シリーズ第3戦は、現地11日にミルウォーキーで行われる。
ボックススコア:「NBA」