ブログ ポポビッチHC スリーポイント

Published on 12月 12th, 2015 | by Tunaパスタ

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グレッグ・ポポビッチHC、スリーポイントショットについて「今でも好きじゃない」

サンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHCは以前、「スリーポイントシュートが好きじゃない。ズルをしている気分だ」と語っていた。しかし誰よりもスリーの大切さを理解し、それを効果的にシステムに取り入れてチャンピョンシップチームを築き上げてきたのもポポビッチHCだ。

今シーズンは、リーグ30チームの平均3Pアテンプト数(1試合)が過去最高となる23.8本を記録中(昨季は22.4本)。ゴールデンステイト・ウォリアーズの大成功を受け、スモールボール、ファイブ・アウトのスタイルを真似ようとするチームも増えており、スリーの重要性はどんどん高まっている様子だが、それでもポポビッチHCのスリーポイント嫌いは変わらないという。

「今でも嫌いだ。私がスリーを喜んで受け入れることは決してないだろう。あれはバスケットボールじゃない。サーカスか何かだと思っているよ。5点シュートを作ったらどうだ?7点シュートはどうだ?そうなるとキリがないだろう。まあ、これはあくまで私個人の考えだ。オールドスクールなんだよ。とはいえ、ある程度はスリーを受け入れなければならない。さもなければ試合に勝てないから。我々が勝ち取ってきたすべてのチャンピョンシップでも、スリーポイントショットが大きな役割を果たしてきた。スリーは非常にパワフルな武器なので、それを使えるようになる必要がある。そしてウォリアーズほど上手くスリーを活用できているチームは他にない。彼らの成功はご覧の通りだ。だからスリーは重要。無視することはできない」
– グレッグ・ポポビッチ

※   ※   ※

今季スパーズのプレースタイルは、ここ数年と比べて大きく変わった(少なくともダンカン&オルドリッジがフロント時のスターティングラインアップは)。

▼スパーズのオフェンス比較
(%は各セットでポゼッションを終える頻度)

セット 2015-16
(順位)
2014-15
スポットアップ 22.0%
(2位)
22.9%
ポストアップ 13.3%
(1位)
9.6%
ピック&ロール
(ボールハンドラー)
13.5% 14.9%
トランジション 10.4%
(28位)
12.3%
カット 7.8% 9.7%
ピック&ロール
(ロールマン)
8.1%
(5位)
6%
オフ・スクリーン 5.6% 5.3%
ハンド・オフ 4.9% 4.6%
アイソレーション 4.3%
(29位)
4.7%

データ

今季スパーズの平均3Pアテンプト数は、昨季の22.5本から19.1本へと減少(2010-11シーズン以降で20本を下回るのは初)。トランジションからの得点が少なくなった一方で、ポストアップの頻度がかなり増えている。そしてディフェンスがチーム最大の武器となった。

ペース(48分あたりのポゼッション数)もリーグ25位の93.9となっており、00年代中盤のスパーズが得意とした守備重視のグラインドスタイルに再び戻ったような印象だ。

どこか時代の流れに逆行しているようでもあるが、これらの変化はチームにとって決してマイナスにはなっていない。今季成績はリーグ2位の18勝5敗、平均得失点差ではウォリアーズに次いで高い+11.2を記録し、むしろここ数年で最高のシーズンスタートを切っている。また、マヌ・ジノビリ、ボリス・ディアウ、パティ・ミルズがフロアにいるセカンドユニットのボールムーブメントは相変わらず美しい。

果たしてスローペースとサイズは、快進撃を続けるウォリアーズを打破するための効果的な手段になるだろうか?

ポポビッチHCは、厳しいだろうとみている。

「皆が四六時中そのことを考えている。ウォリアーズほどスリーポイントショットが強力なチームは他にいないからね。だが今のところ誰一人として解決策を見いだせていない」

「24秒ショットクロックがあるから余計に難しいんだ。『オフェンス面で有利になるのだからビッグマンたちを使えばいいのでは?』と君たちは思うかもしれない。もし24秒ショットクロックがなければ、そのやり方がもっと上手く機能するはずだがね」

ここがウォリアーズの厄介なところだ。スモールラインアップに対してサイズで攻めようとしても、見事なエントリーパスのディナイとヘルプローテーションで、なかなかビッグマンにボールを入れることができない。もたついているとショットクロックがどんどん短くなり、難しいシュートを打たされることになる。

ラン&ガンで真っ向勝負するのは論外だ。かといって、典型的なビッグマンラインアップでスローペースに持ち込む昨季プレーオフのキャブスやグリズリーズの戦略も通用しなかった。さあどうする?

Image via Andries/Flickr

参考記事:「CBS Sports

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いつもたくさんのコメントをありがとうございます。最近、返信が遅くなっており、申し訳ありません…



  • 龍 辰巳

    ウォリアーズ、倒せないですね。
    なにしろカリーが不調でも必ずグリーンやトンプソンらが大活躍してしまいますから、手がつけられませんね。ガード陣のディフェンスは平凡でも、チームディフェンスが秀逸な上フロントコートが内も外も守れるので隙がないですし…かといってインサイドを独力でズタズタにできるような圧倒的なビッグマンは、現代には見当たりませんし。おそらくウォリアーズの3ptは史上最強なので、アウトサイドで張り合うのは無茶ですしね。笑

    やはり昨ファイナルでのキャブスや、先日のセルティックスのように、タフなディフェンスでカリーを抑えつつ、リバウンドで優位を取って決めていくのが目下1番有効なんでしょうか。そろそろ誰かに倒して欲しいところですが…笑

    • バックスがついにやりましたね!
      個人的にはレイカーズの33連勝を更新してほしかったですが、やはり20連勝以上となると、実力だけでなく運が大きな要因になりますね。

      2試合前のペイサーズ戦でも、第4Qにもう少しだけベンチが頑張れていれば、圧勝のままスターターが終盤に出場する必要がなく、クレイも怪我していなかったはずですし、そうすればこの日のボストン戦もダブルOTに及ぶことがなく、スタミナを温存してバックス戦に臨めたのかななんて思います。

      ただバーンズ不在で最強のスモールラインアップを隠したまま、アウェイで6連勝を収めたというのは凄すぎです。数年前のヒートに匹敵、もしくはそれ以上の素晴らしいランが見れました。ウォリアーズは最大の敵ですが、このままブルズのレギュラーシーズン記録を塗りかえて欲しいです。

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